2015年12月 の記事一覧

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リアルなお店のできること。

7月に鳥屋野のおしゃれな家具屋さん「S.H.S」さまに出店させていだだき、実りある一年間でした。新店舗のEISHINDO BOOKSは、その店つくりから、従来の書店ではありえないことから始まっています。まず店のレイアウトというか空間は、本が並ぶ前に完成していました。書棚も作っていただきました。引渡しに案内された店舗空間は、今だからこそ言いますが、雑貨が並んでいるようなイメージしか浮かんでこない状態でした。それまでの期待感が、一気に不安感に変わった瞬間でもありました。そしてオープンした店はまるでショールームのようで、お客様には「ここの本は買えるのですか?」と聞かれる有様でした。本をきれいに並べることの何が違っているのかを考える日々です。そして少しわかったことは、本は、ほかの物販とは違っていること。統一ジャンルやテーマ、さらにはテイストまでも揃えてしまう物販販売に倣って棚つくりをしてしまうと、売り場がどんどん薄くなってゆくことに気づきました。書店の売り場が大型化することに伴い、ジャンルわけをきちんとやって、よりわかりやすく並べることが当たり前だと思っていたのですが、好き嫌いという二択しかないような売り場はすぐに飽きがきてしまいます。するとできることを極端に言えば、ベストセラー中心の品揃えか、倉庫のような店を目指すかしかありません。合理化か品揃えかを支える売り場が単純化したものでしかなくなったときに、本の魅力は失われてゆきます。一冊の本は読み手により様々な読み方ができます。それが長年読み継がれてゆくことにもなります。かつての小さい店舗は、一人のお客様が書棚をすみずみまで見てくれてお客様自らが編集作業をやってくれていたようなものでした。過剰に複雑な構成の書棚では困りますが、どこかお客様の?が生まれ、それに対する答えも用意してある棚が、今の理想の書棚です。実用書の中に小説を一冊だけ混ぜたり、異なったジャンルの本を一ヶ所にまとめてみることが、リアルな店にできること。それを互いに競うようになっていけば、実店舗はまだまだイケル気がします。
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